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岡山・香川ラーメン見聞録―Voice 21

岡山・香川ラーメン見聞録―Voice 21
石原 正裕

定価: ¥ 1,470
販売価格: ¥ 1,470
人気ランキング: 617,118位
おすすめ度:
発売日: 2002-05
発売元: 山陽放送
発送可能時期: 通常1〜2週間以内に発送


香川に対する扱いの粗雑さがすごい
 山陽放送のVOICE21という番組で、6回にわたりラーメン特集を組んだディレクターが、その経験を生かして書いたラーメン本。タイトルのとおり、岡山県と香川県を取り上げているが、実質的には岡山市内のラーメン店紹介になっている。香川に対する扱いは特に粗雑。
 岡山市内でも、古くからある名店にしぼって語られている。「廣珍軒」「浅月」「やまと」などの歴史を通して、岡山でラーメンがどのように発展してきたか、味のルーツはどこにあるのか、なかなか鋭い追及が行われている。
しかし、現代のラーメンブームから見れば時代遅れの感が強い。文章も内輪ネタが多く、読者を無視したつくりになっている。
 香川では、単価の安いうどんとの競争がラーメン店成功の鍵になっている点を指摘するなど、光るものがあるのだが、系統的に紹介されておらず、消化不良な読後感。残念であった。

ラーメン好きの方は必読
山陽放送の人気テレビ番組『voice21』の石原ディレクターがラーメンへの限りない愛情をこめて書き下ろした一冊。読んで生唾、目からウロコ、あなたの知らない岡山と香川のラーメンの世界教えます。
 第1章「岡山ラーメン事始め」、第2章「終戦、混乱と希望が生んだ味」、第3章「これが故郷の味じゃ〜岡山の老舗・人気店小史」、第4章「ラーメンは変わる! 平成新事情」、第5章「うどん王国香川 ラーメンの真実」、第6章「香川ラーメン地図とその歴史」、第7章「とっておき ディレクターの隠しネタ」、第8章「熱弁! ディレクターの備讃ラーメン比較考」という内容に加え、「岡山のラーメンを知る30杯、香川のラーメンを知る20杯」を選定して巻頭のカラーグラビアで紹介し、巻末には「岡山・香川のラーメン系統図」などを掲載。
 これを読んでラーメンを食べると、ひと味違った深みのある味になる!

ラーメン店めぐりは社会勉強
サイン会に釣られて買ってしまった本ではあるが、読みだすと置く能わず、香川の一部分を除いてほぼすぐに読んでしまった。特に第1・2章の歴史編では、いわゆるずらっと岡山名店の味・歴史・人を詳しく説明しており、そのほとんどを私は食べていて、興味尽きなかった。歴史的名店はすべて先輩達から教わった店である。飲みながら、話のついでに、遊びの途中で、あるいはこっそりと秘密を教えてくれるように私はこれらの味を学んでいたのである。歴史的な名店の味を知るということはつまりは私の社会勉強と重なっていたというわけだ。今日常的にこういう店にいくことはない。帰り道によるのは、たいていは道路沿いの駐車場があるチェーン店である。味にこだわっているわけでなく、便利と特典と本やマンガ!読めるという2次目的のためにこれらを選んでいるわけだ。実際これらの店は資本力に物言わせ、立地も良く、流行っている。しかしラーメンの面白いところは、だからといって昔のこつこつとやっている小さな店がつぶれないということだ。そっちの店にもそれなりにいやそれ以上に客が来るのである。普通の店舗展開ではありえないことである。味がその店の勝負を決める、そういう意味でラーメンとは本当に面白い食べ物だ。歴史的な名店はほとんど食べたことのある私なのだが、この本で紹介されている、最近の名店のほとんどを私は食べていないことに気が付いた。その数約三十店。いずれも非常においしそうだ。私は少し保守的になっていたのかもしれない。そういうことにも気を付かせてくれた本であった。